おおきなみなとの日々帖

食、本、冷えとり、味のあるカッコイイ役者さん、嵐さんに甘いけれど、日常がいちばん好き。

向田邦子さん、続き。

本を読んで得た言葉そのものだったり、言葉の連なりから想像できる物語だったり、とにかく言葉を駆使するのが大好きな子供だったこともあってか、セリフが生き生きとしていて、痛烈痛快な向田さんのホームドラマが大好きで夢中になって観ていました。
向田さんが亡くなったとき、もう新しいドラマが見られない残念さと、飛行機事故で亡くなったインパクトがとても強かったものです。

向田さんが直木賞作家でもあることは知っていたけれど、きっと自分は向田さんの作品は好きになることは確実で、それなのに亡くなっているということは新作は読めないわけで、だったら慌てて読んでしまうのは惜しいと思ってずいぶんともったいぶって読むことはありませんでした。
その蓋をバカって開けてしまったのが、「向田邦子の恋文」というドラマでした。

 

秘めた恋に生きた作家・向田邦子を、山口智子が熱演したスペシャルドラマ。「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」など、数々の名作を世に送り出した向田邦子。本作は1981年の飛行機事故で亡くなった彼女が生前に恋人へ書き綴った手紙を基に、妹の和子が書いた『向田邦子の恋文』をドラマ化したもの。向田作品を数多く手がけた久世光彦が、万感の思いを込めて演出を担当した。主演はその立居振舞いが本人にそっくりで、久世に「邦子さんが乗り移っているようだ」と絶賛された山口智子。また、向田邦子と縁の深い名優・森繁久彌も出演。邦子の妹役として、石田ゆり子田畑智子が華を添えている。 

 

このドラマを見て最初に思ったことは、見てはいけないものを見てしまったような罪悪感でした。
痛烈痛快なホームドラマを書いていた向田さんが、誰にも見せなかった生臭くてヒリヒリした”女”の部分が描かれていました。

その後、もちろん原作本も購入して熟読しました。 

向田邦子の恋文

向田邦子の恋文

 

 家庭の中では長女として優等生的存在を維持しながら、仕事ともどっぷり向き合っていたなんて、かっこ良すぎじゃないだろうか、と思っていたけれど、あぁ、向田さんがあそこまで家庭にこだわっていた理由はこんなところも深く影響していたのかぁ、と今まで?だった部分がバチバチバチ~っと解明されていくような印象でした。

それから小説やエッセイを片っ端から読みました。
そこにはドラマとはまた違ったエッジの効いた優等生と劣等生が混沌とした見事な言葉の宝庫で、やっぱり瞬く間に虜になっていました。

 

父の詫び状 <新装版> (文春文庫)

父の詫び状 <新装版> (文春文庫)

 

  

夜中の薔薇 (講談社文庫)

夜中の薔薇 (講談社文庫)

 

   

眠る盃 (講談社文庫)

眠る盃 (講談社文庫)

 

   

女の人差し指 (文春文庫)

女の人差し指 (文春文庫)

 

 

「ものは 値段など知らないほうがいいと思えてくる。

・・・・・ただ自分が好きかどうか、それが 身のまわりにあることで、毎日がたのしいかどうか、本当は それでいいのだなあと思えてくる」
 ( 「 眼があう 」より 一部抜粋 )

 

 どんなにわがままと言われても、わたしはこの言葉を信条にしていこうと思っています。


あまりにも突然逝ってしまった向田さんの喪失感は何年経っても慣れることなどなくて、”悲しい”から”淋しい”がグングン増していって、その淋しさを埋めるべく、向田さんに関連するものなら、夢中で欲してしまうのはさっぱり変わらず、関連本はどうしても我慢できません。

 

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)

 

    

<とんぼの本>向田邦子 暮しの愉しみ

<とんぼの本>向田邦子 暮しの愉しみ

 

 

向田邦子 その美と暮らし (和樂ムック)

向田邦子 その美と暮らし (和樂ムック)

 

  

向田邦子 ---脚本家と作家の間で

向田邦子 ---脚本家と作家の間で

 
向田邦子の青春―写真とエッセイで綴る姉の素顔 (文春文庫)

向田邦子の青春―写真とエッセイで綴る姉の素顔 (文春文庫)

 

  

向田邦子ふたたび (文春文庫)

向田邦子ふたたび (文春文庫)

 

  

向田邦子との二十年 (ちくま文庫)

向田邦子との二十年 (ちくま文庫)

 

  

向田邦子の遺言 (文春文庫)

向田邦子の遺言 (文春文庫)

 

 

向田邦子を旅する。 (Magazine House mook)

向田邦子を旅する。 (Magazine House mook)

 

 どれも何度も読み返しています。

新作を見ることも読むこともできないけれど、向田邦子賞受賞のクドカンや木皿さんがいて、このお二人の作品がやっぱり大好きな事実がとってもありがたい。

だからこのニュースはとんでもなく嬉しいです。

 

本屋大賞第2位に輝いた大注目の泣ける感動小説「昨夜のカレー、明日のパン」が人気脚本家・木皿泉、自らの手によりこの秋、早くもドラマ化します。

7年前、25歳で死んだ一樹。遺された嫁・テツコと一緒に暮らす一樹の父・ギフ(義父)。
「家族」ではあるが、血のつながらない「他人」という、嫁と義父という微妙な関係。
このふたりの物語を中心に、心優しき夫と縁があった不思議な人々とふれあう中で、テツコが大切な人を亡くした悲しみから解放され、再生していく姿をゆるゆるとした日常の中で描いていきます。
悲しいのに、幸せな気持ちにもなれる――
見終わった時、「昨日」より少しさわやかな「明日」を迎えられるそんな雲間に射す一筋の光のような感動ドラマです。

原作も良かったけれど、

 

 

 

昨夜のカレー、明日のパン

昨夜のカレー、明日のパン

 

 

 

 

木皿さんモノはやっぱり映像化されてこそ本領発揮と思っているのでニンマリしちゃいます。
しかもこのドラマの料理監修を高山なおみさんが担当します!
高山なおみさんも木皿さんのファンであり、親交もある奇跡のコラボが実現です!!

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