おおきなみなとの日々帖

食、本、冷えとり、味のあるカッコイイ役者さん、嵐さんに甘いけれど、日常がいちばん好き。

「川の流れのように」を口ずさんだら、「対岸の彼女」を読み直そう。

先日ドラマでも取り上げていた「マタハラ」、広島では裁判にもなったということ。


Yahoo!ニュース - マタハラ訴訟 降格は原則違法(2014年10月24日(金)掲載)

なかなかデリケートな話題です。
子育て真っ最中の働くママ、あるいは働いてはいないけれど働いた経験がお有りの専業主婦、はたまた正義感たっぷりのリベラルな女性などは大変素晴らしい判決と拍手喝采なのでしょうか。

だけど、そもそもマタハラって、そんなにカチコチに争うことなのかなぁ。
世の中にはもっとギリギリで踏ん張りながら普通に(ここが大事)頑張っている方々がたっくさんなのになぁ。

 

だいぶ前の幻冬舎Plusの連載記事にハッとしました。


幻冬舎plus (げんとうしゃプラス)

@「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」を書いたジェーン・スーさん(まぎれもない日本人女子)と、「弱いつながり」を書いた東浩紀さん(東大卒の男子)の対談より抜粋引用。

東:女性は社会的に、若い頃の価値がきわめて高くて、だんだんその価値が下がっていく、ということにされていますよね。知恵も経験もない時期に、”若さ”というすごくレバレッジ(少ない資産で多くの取引を行うこと)の利く”材”を与えられて、しかしそれは確実に減っていく。その先は、価値が落ちていくのをいかに別の力で維持するかに注力しなきゃいけない。

 

ジェーン:その意味をもっと早めに誰かに教えて欲しかったですね。ただ、女性にも一部、若さをレバレッジにできなかった層がいるんです。それは単に美醜の問題であったり、自分にはそんな価値がないと思い込んでしまったり・・・。

 

東:本来レバレッジが利くはずなのに「私には利かない」と思うから苦しいんですよね。そのせいで、堅実な人生設計が立てられないのは、女性の大変むずかしいところだと思います。
女性は生きるためのルールが複雑すぎて、成功パターンもいろいろだからみんな頭を悩ませている。

 

ジェーン:武蔵大学の田中俊之先生と対談したときに、いわゆる”女女格差”の話になって、なぜ女性は一枚岩になりづらいのか考えたんです。女性は”結婚するorしない”、”子供を作るor作らない”、”仕事を続けるor続けない”で、最低でも2×2×2=8パターンの選択肢があって、どれを選ぶかで人生が全く違ってきてしまう。たくさん選択肢があるように見えて、実は二択の組み合わせなので、「でもあなた働いてないじゃない」「でもあなた子供いるでしょ」という断絶が起きて、お互いを攻撃してしまうんですね。そうなってしまうと、一致団結するのはほぼ無理。
内実はそれぞれ全然違うから内部分裂してしまうんですね。

 ややや、本来利くはずだったレバレッジを、まさに自分にはそんな価値がないと思い込み、そんなレバレッジは私には利かないとずっと思っていましたとも。
結局いわゆる「負け組」と呼ばれる部類で、巷の多くの女性たちを対岸から見ているような心持ちでずっ~と過ごしております。
攻撃こそしないものの(してもきっと負けるのはわかっているし)、川は広くて深そうなので、辿り着こうという覚悟もございません。

 

@ある新聞の片桐はいりさんのインタビュー記事より

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どん底があったから今があったり、今の幸せがずっと続くわけでもなかったり。幸も不幸もない。
あれもこれもと頑張っていたけれど、やらなくてもいいことが見えてきたんです。選別できると本当に必要なものに割ける力が増える。生きるのが楽になりました。

 

ilove.catでの服部みれいさんのインタビュー記事より


文筆家・服部みれい × あたり — 福を運んでくれる猫

けっこういい大人になって何かを育てていないのって、ちょっと人間として不自然だと思うんです。もちろん子どもだけでなく、後輩だったり、植物だったり、何でもいいと思うんですけど。何かの世話をして面倒を見るって本当に大事なことだと。自分自身も誰かのお世話になって生きてきたわけですから。

ささ、こんなときはひばりさんの「川の流れのように」を大きな声で歌いながら歩こう。

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川の流れのように

川の流れのように

 

 帰ったら角田さんの「対岸の彼女」を読み直そう。

対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女 (文春文庫)