おおきなみなとの日々帖

食、本、冷えとり、味のあるカッコイイ役者さん、嵐さんに甘いけれど、日常がいちばん好き。

それはわたしへの言葉だ。

家族の整形外科受診の付き添いに行って来ました。
股関節のエキスパートがセンター長で予約がなかなか取れないところ。 
 
診察室に入ってすぐに、
 
何が一番切ないかを言ってください』
 
と家族に聞く医師。
膝から足の甲にかけて、あちこちが痛いと話し始めた家族に、
一つと言ったでしょう。一番困っていることは何ですか』
と更なる突っ込み。
言葉に詰まって黙る家族に代わって、『足が痛くて眠れないことでしょ』とわたし。
それは二つですよね。足が痛いのが一番なのか、眠れないのが一番なのかどっちですか』
と更に言われました。
 
最初は、なんていけ好かない医師なんだろう!と思ったんだけれど、家族の膝から下の鈍痛は精神的なもの。寝られないのは痛みのせいじゃなくて、自分で自分を病気にさせているというか、勝手に心配し過ぎているというお見立てなのでした。
だから薬も効くわけがなくて、平熱の人が熱冷ましを飲んでるようなものだと。
飲む意味もないから痛み止めはやめになり、支払いもわずか¥120で次回もなし。
病名をつけてもらって安心したり憂いだりすることよりも、温泉に行ったり美味しいものを食べたり、美しいものに触れたりして人生を楽しまれたらどうですか?…と。
 
家族はかなり渋々って感じで聞いていて、それでも膝は痛いんですって訴えるものの、外科的にはなんら異常は見当たらないんだからしょうがない。
『足が痛くて命を落とすことはないから安心してください。壊れる前からどうしようと嘆いているのは意味がありません。壊れたときには必ず治しますから。目が覚めましたか?』とも。
家族は手術なんてことになったら…なんて心配までしてたのに、まさかこんな結末だなんて。
 
家族はあっけらかんそうには見えて中身はかなりデリケートなタイプであり、相当の頑固者でもあるわけです。
仕事一筋人生で楽しむということを知らぬまま頑張ってきて、趣味らしいものは皆無。
日々友達に囲まれてはいるものの、基本的に映画やドラマを観て感動するなどして楽しむことが皆無なので感受性的には固いのかもしれません。
何が本当なのかはよくわからないし、決めつけたくもないけれど、お腹の底から楽しんではいないのかもしれないなぁ。
 
しかしこの医師、ものすごく現実的で無駄がない人と感じました。
そして自分に確固たる自信があるんだろうなぁとも思いました。
わたし自身、「自分のカラダはまず自分で観察して相談してやっていこう」という、
医者を重要視していないタイプなので共感を覚えた部分はありました。
カラダの不調をいちいち医者にすがっていては医者の年収と保険料負担増だけですもん。
そのスパイラルから抜けだして快適に暮らす術を身につけたいと思っています。
そしてできたら家族にもそうであってほしい。
 
医師が家族にバーンって突きつけた
「一番切ないのは何ですか?」
あぁ、これはわたしに向けられた言葉でもある!ってハッとしたのです。

給与が少ないのが切ないのか。
現状打破の努力をしない自分に苛つくのが切ないのか。
興味の対象を狭めることが出来ずにどっしりできない自分にうんざりするのが切ないのか。

はっきりしない曖昧なモヤモヤ感を抱えているのを言い当てられたようでドッキリでした。
こういう遠回りでありながらも的確な示唆が多いこの頃です。
 

 

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