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おおきなみなとの日々帖

食、本、冷えとり、味のあるカッコイイ役者さん、嵐さんに甘いけれど、日常がいちばん好き。

「裏が、幸せ。」、田中角栄さん。

読書まわり。

酒井順子さんの「裏が、幸せ。」ゆっくりと読了。

https://www.instagram.com/p/BFLx93ERKAt/

はじめに の加賀屋会長の言葉で、もうカッキーン。

【ハワイやラスベガスといった、明るさ、賑やかさを得られる観光地もありますが、全ての人がその手のものを求めているわけではない。人生には悲しい時も、静かにしていたい時もある。そんな時に裏日本というのは、良い旅先になるのではないかと思うんですよ。人の気持ちの機微を受け入れる、そういうところが裏日本にはある】

【暗い雪の季節、雪下ろしだ何だと、『もう堪忍してくれや!』っていう日々が長く続いた後、春先になると、ぱーっと太陽が照って、『春が来た!』って思う日があるんですよ。そんな日の北陸の人の喜びっていうのはね、表日本の人にはわからないだろうなぁ。与えられすぎている人、求めすぎる人には見えなくなっている、そういう“裏ならではの喜び”っていうのもね、あるんです】

酒井順子さんの著書ってはじめに が一番素晴らしいような気がしないでもなく。

 

想像以上に新潟の出番が多くて、大いに楽しみ誇りに思いました。

◎民藝→新潟(市) 
◎演歌→出雲崎 
◎最強美女伝→胎内 
◎流されるロマン(流刑)→佐渡 
◎「表」の男と「裏」の女の物語『雪国』→越後湯沢 
◎新潟のポップの日本改造(田中角栄)→柏崎 ◎陰があるからこそ光がある(観光)→南魚沼
 
東京にいた角栄さんの叔父や叔母達が、関東大震災で焼け出されて新潟の地元へやってきた後、米だの味噌だのを大量に持って東京に戻っていったのを見た角栄少年は、
「私は子供心に『東京の人はいやな人たちだ』と思った」
と言います。 
「私の母は朝、真っ暗なうちから起きて、たんぼにいって働いている。そんな努力の集積を、東京の人たちは何食わぬ顔をして持っていく。母親に対する愛情からか、私は無性に悲しくなった」
というくだり。   
 
私も幼い頃、同じような思いをしていたなぁ。 
都会の人はまるで自分たちだけがいつも頑張っていて、いつだって、なんだって手に入れるのを当然のように思っているようで嫌な気持ちになったものでした。 
田舎の人だっていつも頑張ってるんだぞ、頑張ってる方向が違うだけなんだぞ。 
…と心の中で思っていました。 
 
そういう負のオーラ角栄さんは莫大なエネルギーに変換して、地方格差を埋めようと新潟に新幹線や高速道路を作ってくれました。
もしも角栄さんがいなかったら新潟はもっとパッとしなかったかもしれないし、もっと中央から相手にされなかったかもしれないなぁ。
パッとし過ぎない程度の裏日本新潟、存外好きです。
わたしの負のオーラ、どこで使おうか? 
裏が、幸せ。

裏が、幸せ。

 

  

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