おおきなみなとの日々帖

食、本、冷えとり、味のあるカッコイイ役者さん、嵐さんに甘いけれど、日常がいちばん好き。

今更ながら「サラバ!」読了して頭の中はTOKIOの「宙船」が響く。

サラバ!上下巻、あっという間に読了。

下巻の加速感が爽快ですごいなぁと思うのは、家族の歴史をちょっとしつこいくらいにちまちまと語った上巻の存在が大きいなぁ。 小さな頃から人の顔色を伺うのが得意だった私、同じようなところのある歩の芯のないところがだんだんとイライラしてきて自己嫌悪に陥りそうだったけれど、ラストは救われました。

 

罪悪感から幸せになりたくなかった父と、同じく罪悪感があるがゆえに幸せになりたかった母のズレも切なかったなぁ〜。

まさに二人の問題、二人の人生。

子供であっても介入できない難しさ。

男を取っ替え引っ替えの母にはむかっ腹が立ちっぱなしだったけれど、父に救い主であってほしいだけのことだと思うとそれもまた哀れであり少し可愛い。

私がどう逆立ちしてもなれないタイプです。

 

貴子姉ちゃんの変身っぷりにはたまげました。

もがきがとんでもなく長くて深くて迷惑かけっぱなしだった分の振れ幅がすごい!

私も姉妹がどんなであっても愛していける自信はあるので響きました。

 

学校や社会に馴染めずに悶々として問題を起こしたり引きこもったりする苦しい人たちは、臆せずとにかく海外に行ってみるといいのに、という持論の私。

言葉も通じず、習慣や文化も違う異国で過ごすには、日本にいるように底辺で甘えてはいられない緊張と諦めを嫌でも実感して、「やるしかない」気持ちになるから。

貴子姉ちゃんがこの持論を更に強めてくれました。 

 

そして夏枝おばちゃんの、穏やかな観察力と包容力があっていざというときの瞬発力が抜群な生き方がとても素敵だと思いました。

ジャンル問わずの何でもありの夏枝おばさんの棚がそれだけ真剣味があるという表現にも、なんだかすごく救われました。

自己満足で終わらないところ、私にも少しはあると自負してるので。

夏枝おばちゃんのようになりたい!

読んでいる間ずっと、TOKIOの「宙船」が頭の中に流れていました。

【お前が消えて喜ぶものにお前のオールを任せるな】

ってところがグルグル。

今、まさに私が読むべき物語でした。

やはり読書は私にとってのサラバ!です。

 

サラバ! 上

サラバ! 上

 
サラバ! 下

サラバ! 下